ウクライナと親露派が捕虜交換 計200人 和平へ一定前進も難問手つかず

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親露派武装勢力兵士につきそわれる捕虜=29日、ウクライナ東部(AP)

親露派武装勢力兵士につきそわれる捕虜=29日、ウクライナ東部(AP)

 【モスクワ=小野田雄一】ウクライナ東部でのウクライナ軍と親露派武装勢力の紛争をめぐり、ウクライナと親露派は28日、捕虜交換を実施した。イタル・タス通信が伝えた。紛争終結に向けて一定の進展がみられた形。ただ、最大の焦点である親露派の実効支配地域の将来的な扱いをめぐる双方の隔たりはなお深く、和平プロセスは長期化が予想されている。

 タス通信によると、親露派は124人をウクライナから受け取ったと発表。一方、ウクライナは76人が引き渡されたと発表した。ウクライナと親露派の捕虜交換は2017年12月以来。捕虜交換を受け、露上院のコサチョフ国際問題委員長は同日、「(和平プロセスは)正しい方向に進んでいる」との認識を示した。

 捕虜交換は、親露派を支援するロシアのプーチン大統領と、ウクライナのゼレンスキー大統領による今月9日のパリでの会談で合意されていた。会談には、仲介役としてフランスのマクロン大統領、ドイツのメルケル首相も同席した。

 会談の成果は、捕虜交換など双方がメリットを得られる範囲にとどまった。最大の難問である親露派が実効支配する東部地域の将来的な扱いをめぐる溝は埋まらなかった。

 ウクライナとロシア・親露派側はこれまでに、選挙を行った後に東部地域に高度な自治権など「特別な地位」を付与する-などとする工程表に同意している。しかし選挙の実施手法や工程表の実行手順などをめぐって双方の主張は異なっており、今後の交渉は難航する見通しだ。

 ウクライナ東部紛争は、親露派政権が倒れた14年のウクライナ政変を受け、同国東部で親露派が蜂起したことで勃発。これまでに双方で約1万4千人が死亡している。

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