人民元、19年は1%超下落 米中摩擦が影響

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 中国・上海外国為替市場の人民元相場は31日、通常取引の終値(日本時間午後5時半現在)が1ドル=6・9662元となり、2019年の取引を終えた。前年末比1・4%安で、値下がりは2年連続。米中貿易摩擦に伴う経済減速を背景に、元を売ってドルを買う動きが優勢だった。

 中国当局は、米国の対中制裁関税による悪影響を抑えるため、中国企業の輸出に有利となる元安を容認したもようだ。

 元安基調が鮮明になったのは、米中摩擦が激化した5月。8月には節目の1ドル=7元を約11年3カ月ぶりに下回り、米国は自国通貨を安値に誘導しているとして、25年ぶりに中国を「為替操作国」に認定した。

 人民元相場は9月、終値ベースで7・1785元と19年の最安値をつけたが、10月の貿易協議の部分合意を受けて元が買い戻された。(共同)

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