元号が「令和」に改まって初めての新春。東京五輪・パラリンピックを半年後に控え、安倍晋三首相は、俳優の岡田准一(じゅんいち)さん、体操選手の村上茉愛(まい)さんとともに、一人一人がそれぞれの花を咲かせていくための意気込みを語った。(司会 編集局長・井口文彦)
--あけましておめでとうございます。今年は五輪イヤーですが、まずは村上さん、調子はいかがですか
村上 おめでとうございます。昨年は腰を痛めたため、世界選手権など試合に出られなかったのですが、今は完全に復帰し、今年の代表選考に向けて仕上がってきています。かなり調子は上がっています。
--首相は昨年12月、五輪の主会場として完成した新しい国立競技場の竣工(しゅんこう)式に出席しました
安倍 大きな競技場は観客がいないと少し冷たい雰囲気もあるものですが、温かい感じがしました。観客席がモザイク模様なので観客が入っているような感覚で。同時に「杜(もり)のスタジアム」といわれているように、木の香りが漂ってくる、素晴らしいスタジアムができた。ここから感動が生まれるんだなと今からワクワクしています。
--岡田さんは格闘技に心得があると伺っています。注目している競技はありますか
岡田 体操も気になっていますし、素晴らしいスタジアムで見られる陸上も楽しみです。日本のお家芸の柔道も見たいですね。何より、スポーツ選手がプロとして戦い続けることや、スポーツで人を感動させることはすごいことです。去年のラグビー・ワールドカップ(W杯)もですが、スポーツは選手と観客、ファンが何万人も集まり、人を元気にします。五輪で日本中が元気になればいいなと思います。