令和に入り最初の年賀状配達の出発式が1日朝、東京都中央区の日本橋郵便局で行われた。合図とともに約50人の配達員が一斉に、新年を迎えた都心の街に繰り出した。
日本郵政グループでは昨年、保険の不正販売などの不祥事が発覚。出発式のあいさつで三島由美局長は「改めて原点に立ち返り、お客さま本位の業務をしっかりと務めていくことこそが信頼回復の第一歩」と力を込めた。
終了後には、明治時代の制服を着た配達員が、近くの老舗和菓子店を訪れ、「あけましておめでとうございます」と、年賀状を手渡した。
日本郵便によると年賀状の配達数は、メールや会員制交流サイト(SNS)などの普及により、年々減ってきている。今年元日は昨年より約10%少ない約12億8700万通で、11年連続の減少となった。