株価指数先物などのデリバティブ(金融派生商品)を扱う大阪・北浜の大阪取引所は6日午前、今年最初の取引となる大発会を迎えた。式典には晴れ着姿の女性ら市場関係者ら210人が出席。万歳三唱の後、「うーちまひょ」と独特の節回しの掛け声に合わせて拍子木を鳴らす「大株(だいかぶ)締め」で、今年の市場活況を祈願した。
式典で山道(やまじ)裕己社長は「干支(えと)のねずみは繁栄の象徴。東京五輪・パラリンピックや2025年大阪・関西万博に向けた市場の盛り上がりを期待したい」とあいさつ。一方で今年の経済見通しについて、緊迫する中東情勢を念頭に「波乱要因はたくさんある」と懸念を示し、11月の米大統領選がからんだ国際経済の動きを注視すると話した。
大阪取引所には今年7月、日本取引所グループ入りした東京商品取引所から貴金属やゴム、農産物などの取引が移管される。山道氏は新たに取り扱う商品について「市場リスクをヘッジする手段として投資家にアピールしたい」と述べた。