7日付で退任する海上保安庁の岩並秀一長官(61)が6日に記者会見し、平成30年7月からの在任期間を振り返り「日本を取り巻く情勢が厳しく、監視態勢や関係機関との連携の強化に努めた。職員が一丸となり、平和で豊かな海を守る歩みを続けると確信している」と述べた。
岩並氏は中国公船の沖縄県・尖閣諸島周辺への領海侵入や北朝鮮漁船による日本海の好漁場・大和堆周辺の違法操業を最重点にしたと強調。今後の課題として、海保の態勢拡充や人材育成を挙げた。
後任には7日付で、ナンバー2の奥島高弘・海上保安監(60)が昇格する。岩並氏は在任中、平成30年9月に発生した関西空港連絡橋のタンカー衝突事故を踏まえた再発防止策などにも取り組んだ。