米航空機大手ボーイングは7日、2度の墜落事故を起こし運航停止中の主力機「737MAX」で、全ての操縦士に対し模擬飛行訓練を要請した。訓練に一定の時間が必要なため、運航再開がさらに遅れる可能性がある。
米メディアによると、737MAXは、737の旧機種を操縦した経験があれば、コンピューターによる訓練のみで操縦できるのが売りだったが、ボーイングは方針を転換。安全性を重視する姿勢を強調した。
米連邦航空局(FAA)も数カ月前までは別途訓練する必要はないとの考えだったが、最近になって訓練の義務付けを検討。期限を設けず安全性を確認する方針を示している。米国内で審査体制への批判が強まっていることも背景にあるとみられる。(共同)