ロシアから黒海を経由してトルコに天然ガスを送る全長930キロ超のパイプライン「トルコストリーム」が完成し、トルコのイスタンブールで8日、稼働を記念する式典が開かれた。欧州向けのガスを供給するパイプラインとしても使用され、トルコはエネルギー輸送のハブ(拠点)を目指す。
式典で演説したトルコのエルドアン大統領は「両国にとって歴史的なプロジェクトだ」と述べ、ロシアのプーチン大統領は「戦略的なパートナーとして具体的な成果を示した」と強調した。 パイプラインはロシア南部アナパから黒海の海底を通過してトルコ西部クユキョイを結ぶ。平行して2本建設され、トルコ向けと欧州向けに1本ずつ使用される。輸送能力はそれぞれ年間157億5千万立方メートル。トルコにとってロシアは最大の天然ガス輸入元。
(共同)