経営再建中のジャパンディスプレイ(JDI)は8日、以前から交渉していた金融支援の枠組みによる出資が昨年12月末までに実行されなかったため、昨年8月に結んだ資本業務提携契約を解除したと発表した。今後は、独立系投資顧問会社いちごアセットマネジメントとの最終契約に向けた交渉を急ぐ。
この支援枠組みは台湾企業や中国ファンドなどで構成されていたが、途中で離脱が相次ぎ交渉が進んでいなかった。
ただ、契約解除後も再建のための選択肢を残すため、今後も以前の支援枠組みと協議を続けていく方針だという。
代替策として昨年12月に、いちごアセットから800億~900億円の金融支援を受けることで基本合意した。JDIは1月中に最終契約を結び、2~3月に支援実行にこぎつけたい考え。