米ラスベガスで開催中の家電IT見本市「CES」で、卓球をテーマにした日本企業の展示が来場者の目を引いている。人間とラリーするオムロンのロボットなど見ていて分かりやすく、コンパクトに技術を詰め込みやすいためだ。ソニーやパナソニックもセンサーや映像投影の技術を表現した。
オムロンの卓球ロボ「フォルフェウス」は、カメラによる画像処理技術を高めた第6世代。球筋や回転を正確に認識しスピンがかかった難しい球も打ち返す。今作は人の表情や心拍数から感情を読み取り、難し過ぎず、簡単過ぎない返球を人工知能(AI)が導く。
卓球が盛んな中国での展示会に合わせて開発したのが始まり。卓球の実力を向上させる研究の成果を産業用ロボットなどの開発に還元している。(共同)