運送会社の「ヤマト運輸」を名乗り、電話で「伝票がぬれて読めない」といって個人情報を聞き出す詐欺の電話が千葉県船橋市を中心に増えている。千葉県警は「個人情報を聞き出す電話は詐欺。電話を切って警察に通報してほしい」と注意を呼びかけている。
県警船橋東署によると9日、船橋市の薬円台地区や田喜野井地区などで高齢者の自宅の固定電話に運送会社をかたる電話が相次いだ。「伝票がぬれて読めなくなってしまった」と話し、家族の名前や住所、年齢などを聞き出そうとするという。
昨年末から同様の手口が増え始め、個人情報を聞き出した翌日に、再度担当者をかたる電話がかかってくることもある。
ヤマト運輸広報戦略部では「万が一、伝票がぬれて届け先が読めなくなった場合、まずは荷物の依頼主に確認を取っている。年齢を聞くこともない」としている。