イオン、吉田副社長が社長昇格 岡田元也氏は会長へ





イオンの岡田元也社長

 イオンは10日、創業家出身の岡田元也社長(68)=写真=が退任して代表権のある会長に就任し、後任社長に吉田昭夫代表執行役副社長(59)が昇格する人事を決めたと発表した。3月1日付。同社の社長交代は約23年ぶり。グループ最高経営責任者(CEO)は岡田氏が継続する。

 イオンは社長交代の理由について、来期が前身のジャスコ創業から51年目にあたることに触れ、「組織体制の刷新を図り、グループ総合力の持続的成長」を目指すとしている。岡田氏は記者会見で「ほとんどの権限は次期社長に渡される。私はグループ戦略を中心に取り組む」と強調した。

 岡田氏はジャスコの実質的創業者、岡田卓也イオン名誉会長相談役の長男で、昭和54年にジャスコ入社。平成9年6月に専務から社長に昇格した。積極的な海外展開や事業買収でイオンを小売業界首位に押し上げた。

 吉田昭夫氏(よしだ・あきお)昭和58年ジャスコ(現イオン)。イオンモール常務などを経て平成27年2月からイオンモール社長。31年3月からイオン副社長。



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