立憲民主党の枝野幸男代表は12日のNHK番組で、国民民主党と協議中の政党合流について「週明けからそれぞれの党内で議論する。国民民主党の議論を待ちたい」と述べ、国民側の対応を見守る考えを示した。国民の玉木雄一郎代表は「皆が納得できる形の合流の環境作りが大事だ。拙速は避けたい」と述べ、20日の通常国会召集日までの合意に慎重な姿勢を示した。
両氏は10日の協議でも、党名や政策、理念、合流方式などで主張の隔たりが埋まらなかった。枝野氏は「(両党の)幹事長間では一つの党になる選択肢がいいのではないかという一定の共通認識に至った」としつつ、「野党統一会派の連携や選挙の連携・協力を深めることも含め、さまざまな選択肢の中で何を選択するのか。最終判断をそれぞれの党でしようという段階だ」と説明した。
玉木氏は先の臨時国会における野党の連携に触れた上で「強い構えで安倍晋三政権に向き合っている。納得が得られない中で合流を強行し、野党の連携が崩れることがあってはならない」と語った。
合流に向けた結論を得る時期は「期限を切るような話ではない」と指摘し「真摯な話し合いを積み重ね、皆が納得できる決着に至りたい」とも強調した。
立民は、14日の常任幹事会で枝野氏が協議内容を説明する方向だ。国民は15日に両院議員懇談会や地方組織の幹部を集めた会合を開き、意見集約を図る。
枝野氏は12日、記者団に「(通常)国会が始まるまでに決めないといけないこと、決めなくても済むことがあるのかどうか。それぞれの党内の議論だ」と語った。