サウジアラビア国営石油会社サウジアラムコは13日までに、国内証券取引所に株式4億5000万株を追加で売り出した。昨年12月に新規株式公開(IPO)を実施し、史上最大となった資金調達額は294億ドル(約3兆2000億円)に膨らんだ。欧米メディアが報じた。
価格安定のため、アラムコと引受証券会社との間で締結された契約に基づく対応。当初上場した株式数は30億株で、調達額は256億ドルだった。
アラムコ株は昨年12月の公開当初には買いが集まり、サウジのムハンマド皇太子が目指していた時価総額2兆ドルを上回った。だがその後は米イラン間の対立激化などから株価も下落した。
サウジは調達した資金を石油依存からの脱却に向けた投資に充てる計画だ。(共同)