【ソウル=桜井紀雄】韓国国防省は21日、中東イラン近海のホルムズ海峡に海軍部隊を派遣することを決めたと発表した。米国は韓国に、米国が主導する有志連合への参加を求めてきたが、有志連合には直接参加せず、独自の派遣となる。
韓国は現在、韓国船舶などを守るため、ソマリア沖のアデン湾に海軍の「清海(チョンへ)部隊」を派遣しており、この部隊の活動範囲を拡大することで対応する。
在韓米軍駐留経費をめぐる交渉などでトランプ米政権との不協和音が指摘される中、文在寅(ムン・ジェイン)政権としては、今回の部隊派遣による貢献を最大限アピールしたい考えだ。一方、イラン革命防衛隊司令官の殺害で米国とイランの緊張が高まる中、有志連合とは一定の距離を保った。