パキスタン元大統領に死刑 反逆罪、国外に滞在中





パキスタンのムシャラフ元大統領(ゲッティ=共同)

 パキスタンの特別法廷は17日、自らの大統領再選のため2007年に非常事態を宣言し、憲法を停止させたことをめぐり反逆罪に問われたムシャラフ元大統領(76)に対し、本人不在のまま死刑判決を言い渡した。地元メディアが伝えた。元大統領は上訴が可能。アラブ首長国連邦(UAE)のドバイに滞在中で、帰国の見通しは立っていない。

 ムシャラフ氏は07年の大統領選で、絶大な影響力を持つ軍トップの陸軍参謀長を兼務したまま出馬し、公職兼任を禁じる憲法に違反したとして提訴された。同年11月、非常事態を宣言して憲法を停止。最高裁判事を解任し、再選を確定させた。

 ムシャラフ氏は1999年に軍事クーデターを主導し、当時のシャリフ政権は崩壊。01年に大統領に就任した。13年に3度目の首相に返り咲いたシャリフ政権が反逆罪に問う手続きを開始していた。(共同)



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