「テレグラムで知り合った」 東淀川強盗事件で少年逮捕、組織的犯行の疑いも

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 大阪市東淀川区の民家で今月14日、住人女性(74)が複数の男に襲われ、現金約40万円を奪われた事件で、大阪府警捜査1課が強盗致傷容疑で神奈川県の少年を逮捕していたことが23日、捜査関係者への取材で分かった。ほかに少なくとも2人が犯行に関わったとみられ、少年は「(共犯者とは通信アプリの)テレグラムを介して知り合った」などと供述。府警は、何者かが少年らに指示した組織的な犯行の疑いがあるとみて捜査している。

 「テレグラム」はメッセージのやり取りができる通信アプリ。高度な暗号化技術で通信内容が保護されており、メッセージが消去されると復元は困難とされる。このため、暴力団関係者や特殊詐欺グループなどが、犯行を指示する際の連絡手段などに悪用するケースがある。今回の強盗事件も背後にこうした犯罪集団がいる可能性があり、府警は警戒を強めている。

 事件は14日午前1時ごろ、東淀川区豊里の民家で発生。2階で就寝中だった女性が物音に気が付き、1階に下りたところを複数の男に襲われた。包丁を突き付けられ「殺すぞ」などと脅され、腰を殴られたり体や顔に粘着テープを巻き付けられたりした上、現金を奪われた。女性の悲鳴に気づいた近所の男性が110番。女性は救急搬送されたが、命に別条はなかった。

 実行犯は3人とみられ、府警は神奈川県の少年を逮捕したほか、別の少年を指名手配するなどして行方を追っている。

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