自民党岸田派(宏池会)は23日の派閥会合で、望月義夫元環境相の死去で空白だった事務総長ポストに根本匠前厚生労働相を充てる人事を決めた。同派率いる岸田文雄政調会長は次期総裁選出馬を明言している。根本氏は「われわれの目標は岸田政権を実現すること。安倍晋三政権の官邸主導型政治のバージョンアップも視野に入れながら岸田会長を首相に押し上げる」と抱負を述べた。
また、事務総長代理は小野寺五典元防衛相、平井卓也元科学技術担当相、松山政司参院政審会長の3人が留任。これまで事務局長として望月氏を支えた金子恭之政調会長代理が事務総長代理に昇格し、4人の代理体制を整えた。新たな事務局長には谷垣グループ(有隣会)にも在籍する三ツ矢憲生元外務副大臣が就いた。岸田氏を中心とした集団指導体制で「ポスト安倍」を狙う。