欧州中銀が政策枠組み点検 03年以来、年内に結論


 欧州中央銀行(ECB)は23日にドイツ・フランクフルトで開いた理事会で、金融政策の枠組みを点検することを決めた。物価上昇率が低迷し、現行政策の有効性が問われる中、物価目標や政策手法を見直すほか、環境問題にどのように対応していくかも検討する。年内に結論を得たい考えだ。

 ECBの政策枠組み見直しは2003年以来。現在2%弱としている物価目標の見直しでは「2%を中心とした一定範囲」といった案が取り沙汰されている。

 また、マイナス金利や量的金融緩和政策といった政策手法が見直しの対象となる。現在の低金利が金融機関に与える悪影響も分析する。金融安定や雇用、環境といった分野におけるECBの役割も協議する。(共同)



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