東京都は24日までに、都内の中小・ベンチャー企業を対象とした補助金制度「未来を拓くイノベーションTOKYOプロジェクト」の採択企業として、宇宙ベンチャーのアストロスケール(墨田区)、農業用小型無人機(ドローン)のナイルワークス(渋谷区)に決めた。
アストロスケールは、宇宙に浮遊する壊れた人工衛星などといった宇宙ごみ(スペースデブリ)の除去を目的とした人工衛星を開発し、今年中の打ち上げを目指している。
ナイルワークスが開発に取り組む農作物の生育調査システムは、ドローンに積んだカメラで田畑を撮影。人工知能(AI)で撮影画像から生育状況を分析し、適切な量での液肥や農薬の散布を促す。
革新的な技術やサービスの開発や販路開拓などにかかる経費の半分または5億円を上限に、向こう3年3カ月間にわたって補助する。補助期間が長いため、企業にとっては新技術の開発や検証がしやすくなる。