自民党文部科学部会は27日、大学英語入試の「適正実施ワーキングチーム(WT)」(座長・原田義昭前環境相)を党本部で開き、上智大、近畿大、高崎経済大の3大学から英語入試に関する取り組みなどをヒアリングした。
政府が昨年11月に決定した英語民間試験の導入延期に関し、大学関係者からは「準備を進めていたので残念な思いをした」との声が上がった。また、日本の英語力に関し「スピーキングやライティングの力はアジアで最下位というのが現状だ」との懸念が示され、英語4技能(読む・聞く・話す・書く)の必要性が改めて指摘された。
今後の方向性については「大学入試センターが4技能のテストを作れればよいが現実的には難しい。準備をしてきた制度を高め、正確なものにしていくのが現実的だ」との意見が出た。
原田氏は英語入試について「自民党として、国としてしっかり対応しなければいけない」と語った。