中国政府は28日、新型コロナウイルスによる肺炎が深刻化して以降、世論を主導するため全国のテレビ局の番組編成に対する管理を強化したと発表した。
娯楽番組を減らして肺炎の拡大阻止に向けた取り組みを紹介する報道を増やしたとしているが、不満も噴出している。
中国でメディアを管理する国家ラジオテレビ総局によると、多くの肺炎患者が出ている湖北省などの地域を中心に、肺炎の状況を伝える報道番組を優先的に放送させたという。「権威ある情報」を発信して「人民の関心に応えた」としている。
これに対し、中国の短文投稿サイト「微博」では「ただでさえ落ち込んでいるのに娯楽を減らすなんて、政府は病気なのか」「余計なお世話だ」などと批判が相次いでいる。(共同)