衆院予算委詳報 安倍首相、新型肺炎で「健康面ケアに万全期す」





衆院予算委員会で答弁を行う安倍晋三首相=28日午後、国会・衆院第1委員室(春名中撮影)

 28日の衆院予算委員会での主なやり取りは以下の通り。

【首相主催の「桜を見る会」】

 小川淳也氏(立憲民主党などでつくる野党統一会派)「首相は『事務所から相談を受け、招待者について意見したこともある』と答弁を軌道修正した」

 安倍晋三首相「事務所に私が把握した各界で活躍されている方々について推薦するよう意見を伝えたこともあった。幅広く把握する観点から、妻(昭恵氏)の意見を聞くこともあった。首相を続けている年数が長い中、出席者の人数が膨れ上がったのは事実で、それは反省しなければいけない」

【外交青書の北方領土に関する記載】

 大西健介氏(国民民主)「昨年4月に閣議報告された2019年版外交青書から『北方四島は日本に帰属する』という文言が削除された。20年版は元に戻すと約束してほしい」

 首相「交渉はその時の状況も相手側もあるが、基本は変えていない。北方領土はわが国が主権を有する島々だ」

【大学入学共通テストの国語・数学記述式問題の導入見送り】

 川内博史氏(立憲民主)「見送りを発表したが受験生は心配している」

 萩生田光一文部科学相「受験予定の高校生の準備に影響がないようにすることが重要だ。明日にも文科省で実施大綱の見直しを、大学入試センターで問題作成方針の見直しを行い、公表する予定で準備している」

【憲法改正】

 前原誠司氏(国民民主)「憲法改正で教育の無償化を書くか」

 首相「4月から真に支援が必要な子供たちの高等教育の無償化を行う。将来的に拡大していくべきだと考えている。自民党の改憲案で国が教育に責任を持つと定義している」

 馬場伸幸氏(日本維新の会)「緊急事態条項についても国民の理解を深めていくことが重要だ」

 首相「緊急事態条項の議論を含め、憲法審査会で与野党の枠を超えた活発な議論を期待する」

 馬場氏「改憲議論は大きなパワーを出さなければ前に進まない」

 首相「官房副長官だったとき、中曽根康弘元首相から政治家が改革を行うときは覚悟を示さなければならないと国鉄改革で幹部の首を切った話をされた。戦後レジームからの最大の挑戦に対しては、相当の覚悟を持って臨まなければならないと決意している」

【新型コロナウイルスによる肺炎】

 井野俊郎氏(自民)「(中国湖北省武漢市に滞在する邦人帰国のための)チャーター機の派遣について、ケアをどうするか」

 首相「チャーター機には医師を同乗させ、機内で健康確認を行うとともに、帰国後はお一人お一人の健康状態を改めて確認させてもらう。その後も2週間、外出を控えてもらう方向で検討しており、健康面でのケアに万全を期していきたい」



Source link