欧州最大規模の漫画の祭典、第47回アングレーム国際漫画祭の授賞式が1日、フランス南西部アングレームで開かれ、「ねじ式」や「無能の人」などの作品で知られるつげ義春さん(82)が特別栄誉賞を受賞した。
漫画祭のツイッターによると、つげさんは授賞式で会場総立ちの拍手を受け「大変光栄です」とあいさつした。漫画祭では、つげ作品の展覧会が開かれ、フランスの映画刷新運動ヌーベルバーグをけん引したジャンリュック・ゴダール監督になぞらえ「漫画界のゴダール」と紹介された。
つげさんは東京生まれで、1950年代に漫画家としてデビュー。60年代半ばから「月刊漫画ガロ」で発表した作品が人気を集め、芸術性が高く評価された。「ねじ式」(昭和43年)や「無能の人」(60年)は映画化され、フランス語の翻訳も出版されている。(共同)