高橋あず美、映画「キャッツ」吹替版で「メモリー」



映画「キャッツ」の吹替版で「メモリー」を歌う歌手の高橋あず美=東京都千代田区のザ・ペニシュラン東京

 公開中のミュージカル映画「キャッツ」。その吹き替え版で、誰もが知る劇中の名曲「メモリー」を日本語で歌い上げ、注目されているのが高橋あず美(33)=写真=だ。

 長野県松本市出身。音楽の専門学校を卒業後、選考試験をへて21歳からDREAMS COME TRUEの公演などでバックコーラスを務め、歌の道に進んだ。

 「キャッツ」のグリザベラという役の吹き替えも選考試験でつかんだ。吹き替え版の音楽監修を務める蔦谷好位置(つたや・こういち)(43)が、グリザベラにはうってつけと、高橋を候補に挙げた。蔦谷は、Superflyなど多くの歌手を手がけるヒットメーカー。仕事を通じて高橋の声を把握していた。

 合格の連絡は、昨年9月。ちょうどプロへの登竜門とされる米国の著名な選考会に挑戦している最中で、2次予選を勝ち抜いて帰国した日だった。

 専門学校を卒業後、幾多の選考試験に挑戦したが、その中でも米国での挑戦は大きな決断だった。

 「でも、米国で挑戦してから身の回りにすてきな変化がたくさん起きた。『キャッツ』もその一つ。私の挑戦には意味があったんですね」

 その後、米国の選考会では、日本人の歌手としては初となる年間優勝を飾った。

 アニメ映画「アナと雪の女王2」の吹き替え版で主題歌を歌って飛び出した新人、中元みずき(19)に続き、「キャッツ」からは高橋が飛躍する。(石井健、写真も)



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