国民民主党の榛葉賀津也(しんば・かづや)参院幹事長は4日の記者会見で、立憲民主党の枝野幸男代表が、令和元年度補正予算案の採決での造反に対する「けじめ」を国民側に求めたことについて苦言を呈した。「代表がいきなり他党のことについて発言するのは慎重にされたほうがいい」と述べた。
榛葉氏は「他党からどうこう言われる問題ではないというのが筋論だ」と述べた。ただ、「衆院では(立民と国民が)議員総会も一緒にやっている。一体感という意味での懸念は分からないではない」とも語った。
立民や国民などの統一会派は補正予算案への反対を決めていたが、1月30日の参院本会議では国民の増子輝彦(福島)、羽田雄一郎(長野)、無所属の桜井充(宮城)の3氏が賛成に回った。いずれも補正予算案に復興関連経費が盛り込まれた台風19号の被災地選出議員。これに対し、枝野氏は同31日の記者会見で「党内でけじめを付けていただかないと、ともに戦うのは難しい」と述べ、国民側に対応を求めていた。