ヒカル、パチスロ業界コラボで再び炎上騒動 ―「ギャンブル」表記とチャンネル名模倣で謝罪

人気YouTuberヒカル氏が、夫婦間の「オープンマリッジ」宣言以降続く逆風の中、またしても新たな炎上騒動に見舞われている。今回は、企業案件として開始されたパチスロ業界との大型コラボレーション企画で、予期せぬ問題が浮上し、謝罪に追い込まれた。

ヒカル、パチスロ業界との大型コラボ「一致団結」始動

騒動のきっかけとなったのは、10月29日にヒカル氏自身のYouTubeチャンネルで公開された動画だ。この中で、パチンコホール取材会社「スロミュー」とのパチスロ業界コラボプロジェクト「ヒカルの一致団結」が発表された。通常、店舗やパチンコ台の魅力を伝える「取材」は個々の店舗で行われるのが一般的だが、この企画は全国規模での展開を目指すという。ヒカル氏がそのイメージキャラクターに指名され、来年1月からの本格始動を予定している。

下火にあるパチスロ業界を盛り上げるべく白羽の矢が立ったヒカル氏は、これに先駆けパチスロ専門のYouTubeチャンネル「ヒカパチステーション」を開設し、企画の盛り上げに意欲を見せていた。

「ギャンブル」表記問題と「チャンネル名模倣」疑惑、二つの論点

しかし、この企画は早くも物議を醸すこととなる。11月2日に更新された「ヒカパチステーション」の動画内で、ヒカル氏はスロミュー側の担当者である宮下氏と共に登場。「少しだけお詫びと訂正があります」と切り出し、浮上した問題点について謝罪した。

一つ目は、ヒカル氏が自身のX(旧Twitter)上で、パチンコ・パチスロを「ギャンブル」と明記したことだ。パチンコ店は、風営法上「遊技場」とされており、法律で禁止されている賭博には当たらないとされている。ヒカル氏はこうした法的認識がないまま「ギャンブル」と表現したため、問題視され、「申し訳なかったです。すみませんでした」と陳謝した。

二つ目は、ヒカル氏が開設したチャンネル名「ヒカパチステーション」についてだ。これは宮下氏の発案だったとされるが、すでに業界で高い人気を誇るチャンネル「スロパチステーション」の模倣ではないかとの指摘が相次いだ。この結果、チャンネル名は「ヒカルの一致団結チャンネル」へと変更されることとなった。

パチスロ業界とのコラボ企画で謝罪するYouTuberヒカルと担当の宮下氏(YouTube「ヒカルの一致団結ch」より)パチスロ業界とのコラボ企画で謝罪するYouTuberヒカルと担当の宮下氏(YouTube「ヒカルの一致団結ch」より)

業界関係者と世間の冷ややかな反応

度重なる謝罪を行ったヒカル氏だが、X上では依然として冷ややかな声が寄せられている。「ツッコまれて謝罪するまでがヒカル芸のワンセット」「今度はパチンコ・パチスロ業界に首突っ込むんだ」「なんでも儲かるからって顔出してトラブル起こしまくるヒカル」といったコメントが見受けられる。

芸能プロ関係者は今回の事態について、「“パチスロ” をギャンブルと表記したことについては、宮下氏からも直接注意があったと聞きます。彼をこの企画に引き入れた張本人であるだけに、少なからず残念に思ったことでしょう」と語る。また、このコラボ企画自体が宮下氏が1年がかりで温めてきたものだったことも明かされた。さらに、ヒカル氏が10月29日の動画で、オープンマリッジ宣言での炎上から2日後に心労で救急搬送されたと話していたことも、今回の騒動の背景にある。

続く逆風、ヒカルは企画を完遂できるか

企業案件がキャンセルされる憂き目に遭うなど、最近トラブルが続くヒカル氏。今回のパチスロ業界とのコラボは、彼にとって重要な企画となるだろう。度重なる逆風の中、彼がこの大型プロジェクトを無事に完遂できるか、今後の動向が注目される。

参考文献