テーマパーク集中の首都圏 としまえん跡地計画で集客競争激化





 東京都練馬区の遊園地「としまえん」=3日午前(共同通信社ヘリから)

 東京都内の遊園地「としまえん」跡地に「ハリー・ポッター」のテーマパークを開業する計画が実現すれば、首都圏に新たな観光スポットが生まれ、テーマパーク間の集客競争がさらに激化する可能性がある。同じ首都圏にある東京ディズニーリゾート(TDR、千葉県浦安市)や、ハリー・ポッターをテーマとしたエリアが人気のUSJは静観の構えだが、訪日客も含めた人の流れが首都圏にますます集中することも想定される。

 TDRを運営するオリエンタルランドは、USJの誕生後も集客を維持しており、平成30年度には入園者数、1人当たり売上高ともに過去最高となった。オリエンタルランドの担当者は今回明らかになった計画について、「一緒にアミューズメント業界を盛り上げていけると思う」と相乗効果を強調した。

 一方、USJの広報担当者は今回の発表について「コメントする立場にない」と静観している。ただ、USJのハリー・ポッターのエリアはUSJの業績のV字回復に貢献するほどの集客力を見せてきただけに、としまえん跡地の新計画は脅威になる可能性がある。

 西武グループとしては西武鉄道沿線の魅力の向上は重大な課題で、埼玉県所沢市の西武園ゆうえんちでは大規模なリニューアル計画を打ち出している。としまえんは、平成4年度をピークに来場者数の減少傾向が続いており、新たなテーマパーク構想で観光客の呼び込みを図りたいとみられる。



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