象印筆頭株主の中国「ギャランツ」ってどんな会社?


 生活家電大手「象印マホービン」(大阪市)の筆頭株主となっている中国の生活家電大手ギャランツ。日本国内での知名度は低いが、どのような企業なのか。

 ギャランツは中国・広東省に本社を置き、1978年に梁恵強副会長の祖父、梁慶徳氏が羽毛製品の生産輸出会社として創業。90年代以降、生活家電事業に参入し、現在は電子レンジやエアコン、炊飯器などの白物家電を中心に生産を手掛けている。他社から請け負う相手先ブランドの生産(OEM)を含めると電子レンジの生産台数は世界有数で、家電製品全体の生産能力は年間5千万台以上という。

 中国国外では米国や欧州など100以上の国・地域に拠点を持ち、2016年1月に日本法人を大阪市に設立した。電子レンジや炊飯器などの研究開発を目的とし、パナソニックの家電部門の社内カンパニーで副社長を務めた経歴のある香島光太郎氏が研究開発センターの所長に就任。同社やシャープなど日本メーカー出身の技術者の採用を活発化している。

 国内家電メーカーの関係者は「象印といえば、日本では『良質な家電』というブランド力がある。電子レンジで世界的なシェアを持つギャランツが象印と提携して中国市場などで展開すれば、国内の家電メーカーにとっては大きな脅威になるでのは」と警戒している。



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