高市早苗総務相は5日、今月7日にも国会に提出するNHKの2020年度予算に付ける意見を発表した。事業収支が2年連続の赤字になることに対し「赤字額をできる限り減少させるよう強く求める」と指摘。業務全体の見直しにより早期の黒字転換を要求した。
3月から試験的に始まるテレビ番組のインターネット常時同時配信について、総務省が認可した実施基準に従って「適正な規模の下、節度をもって運営」し、会計の透明性を確保するよう求めた。民放の求めに応じてネット同時配信の協力を具体化することも盛り込んだ。
NHKが2020年度中に策定する経営計画については、子会社の再編など具体的な内容を反映することを促した。放送番組の編集では「放送法の趣旨を踏まえ、正確かつ公正な報道」を要請した。