【シネマプレビュー】「37セカンズ」

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映画「37セカンズ」の一場面

映画「37セカンズ」の一場面

 出生時に無呼吸だったユマ(佳山明=かやま・めい)。その時間はわずかに37秒間だったが、障害を負い、車いすの生活だ。23歳。友人は、華美な外見で人気の漫画家。だが、実際に漫画を描いているのはユマなのだ。自我に目覚めて行動を起こす。

 監督は、長編はこれが初めてのHIKARI。米ハリウッドで活動するこの日本人女性は、一般公募で選んだ佳山をヒロインに、だれもが共感できる成長と冒険の物語を紡ぎ出す。

 脳性まひによる障害を持つ佳山は、演技はこれが初めてだが、表情がよく感情を表す。母娘関係を象徴する入浴場面、漫画を描くために挑む性体験など体当たりの演技もいとわない。

 やがてユマは、風俗嬢のマイ(渡辺真起子)と介護福祉士の俊哉(大東駿介)に出会う。姫と2人の騎士。まさに冒険物語の構図で、家族の秘密を知ったユマは俊哉とタイに飛ぶ。大展開だが、決して物語に破綻はない。誰もがユマを応援し、ともに泣き笑いするだろう。渡辺の気風のよさが心強い。

 7日から東京・新宿ピカデリー、大阪ステーションシティシネマなどで全国順次公開。1時間55分。(健)

★★★★

 (★5傑作 4見応え十分 3楽しめる 2惜しい 1がっかり ☆は半分)

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