フリーマーケットアプリ運営のメルカリが6日発表した令和元年12月中間連結決算は、最終損益が141億円の赤字(前年同期は44億円の赤字)となった。成長分野と位置付けるスマートフォン決済「メルペイ」で、利用者獲得のキャンペーンや加盟店開拓の費用がかさんだ。米国向けサービスの拡大に伴う投資増も響き、赤字が膨らんだ。
売上高は前年同期比38・7%増の329億円で、引き続き過去最高を更新した。国内のフリマ事業が牽引(けんいん)している。ただ暖冬により衣料品取引の勢いが弱まるなど、フリマの取引高の伸びは鈍化した。
小泉文明会長は東京都内で開いた決算会見で「成長を最優先した投資を継続する」と強調した。業務提携したNTTドコモと協力し、投資を効率化する考えも示した。