「日本のお母ちゃんだった」 横田早紀江さん、同志の死に募る無念

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横田早紀江さん(右)と有本嘉代子さん

横田早紀江さん(右)と有本嘉代子さん

 北朝鮮による拉致被害者、有本恵子さん(60)=拉致当時(23)=の母、嘉代子さんが3日、94歳で死去したことを受け、横田めぐみさん(55)=拉致当時(13)=の母、早紀江さん(84)が産経新聞の取材に応じ、思いを語った。

  ◆  ◆  ◆

 また一人、大切な方が旅立ってしまいました。悲しみに全身を貫かれています。無念でなりません。夫を支え、子供をいつくしむ。優しくて、芯がある。あなたは、昔ながらの「日本のお母ちゃん」でした。

 嘉代子さんは、本当に心が通じ合う存在でした。同じように娘を連れ去られ、修羅の苦しみの中で、懸命に救いを訴えてきた母親同士、互いを理解できたのかもしれません。

 最後に嘉代子さんにお会いしたのは昨年秋でした。

 「もう、あかん」。体調がすぐれなかった嘉代子さんは悲しげにつぶやきましたが、互いに手を取って、元気づけ、励ましあいました。「娘は生きている。会うまで元気でいる」。嘉代子さんは最期まで、恵子さんを思い続けたはずです。

 嘉代子さんが亡くなり、未帰国の被害者家族の親世代は、有本明弘さん、私の夫の滋、私のみとなりました。夫も入院し、懸命に命の炎を燃やしています。

 私たちに残された時間はわずかです。どうか、子供たちと元気な姿で再会させてください。嘉代子さんの無念を胸に、一刻も早い被害者全員の帰国を訴え続けようと、誓っています。(談)

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