救急の診療報酬増 紹介状なしの追加料金、対象病院を拡大 厚労省


 厚生労働省は7日、治療や薬ごとの価格である診療報酬について、令和2年度の改定内容を決めた。医師らの働き方改革推進が柱。勤務が過酷な救急医療で、患者受け入れ実績の高い病院への報酬を手厚くし、労働環境の改善を後押しする。大病院とかかりつけの診療所との役割分担を強化する。4月から実施する。中央社会保険医療協議会(中医協、厚労相の諮問機関)が答申した。

 大病院が重症者への専門的治療に専念できるよう、紹介状なしで大病院を受診した患者から診察代とは別に追加料金(初診で5千円以上、再診で2500円以上)を徴収する制度を拡大。対象を現在の400床以上から200床以上とし、約420病院から約670病院に広げる。

 診療報酬は2年ごとに見直す。2年度は全体で0・46%引き下げることが決まっている。



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