タイ東北部ナコンラチャシマ県で起きた乱射事件で、タイ政府は9日、商業施設に立てこもっていた兵士を射殺したと発表した。保健省は一時死者を21人としていたが、計20人と修正。40人以上が重軽傷を負った。在タイ日本大使館によると、日本人の被害者がいるとの情報は入っていない。
治安当局が鎮圧した際に銃撃戦となり、警察官らも死亡した。地元メディアによると、兵士は上官との間に金銭トラブルがあった。犯行中にも自身のものとみられるフェイスブックを更新し、「疲れた」などと投稿していた。
兵士はジャカパン・トンマ容疑者(31)。8日午後に上官らを銃撃して殺害後、車で逃走。寺などで市民らに発砲後、商業施設に立てこもっていた。現場は首都バンコクの北東約250キロ。(共同)