ホテルなどを運営するユニゾホールディングスは9日、従業員などによる自社買収(EBO)の買い付け価格を1株当たり5100円から5700円へ引き上げると発表した。ユニゾを巡る株式公開買い付け(TOB)合戦で最高価格を提示し、EBO成立の可能性を高める狙いがある。
EBOの買い付け期限も14日から28日へ延長した。
ユニゾへのTOB価格を5200円へ引き上げたソフトバンクグループ傘下の米投資ファンド、フォートレス・インベストメント・グループに対し、ユニゾは「当社の実質的解体を視野に入れている」と主張。改めて反対を表明した。
ユニゾをめぐるTOBでは、世界最大手の米投資ファンド、ブラックストーンがユニゾ経営陣の同意を前提に5600円で実施する意向を表明している。