安倍晋三首相は10日、エストニアのラタス首相と官邸で会談した。東京五輪・パラリンピックに向け、同国が得意とするサイバー防衛の連携強化で一致。経済分野の協力拡大や、民間レベルでの交流促進についても意見交換した。
エストニアで国会議員になった大相撲の元大関把瑠都のカイド・ホーベルソン氏も同席し、友好関係強化に一役買った。エストニアは2008年には北大西洋条約機構(NATO)の「サイバー防衛協力センター」を誘致するなど、国を挙げてITを推進している。
サイバー攻撃をめぐっては、昨年のラグビー・ワールドカップ(W杯)日本大会期間中に、テレビ放送システムが狙われたことが判明しており、五輪開幕を今年7月に控え、日本政府にとって対策強化が喫緊の課題となっている。