中国の習近平国家主席は10日、北京市の医療施設や、町内会的役割を担う組織「社区(コミュニティー)」をマスク姿で訪れ、新型肺炎の感染を防ぐ活動や医療態勢を見て回った。中国国営の中央テレビが伝えた。新型肺炎を巡り習氏のマスク姿が報じられたのは初めて。医療機関の視察では白衣姿も見せた。
感染拡大の防止に全力を挙げ、国民の生活を気に掛ける姿をアピールする狙いとみられる。
中央テレビや中国メディアによると、習氏は10日に朝陽区の社区を訪問。「非常時なので握手はしません」と話し、マスク姿の住民が笑い声を上げる様子が放送された。「体に気を付けて」「自信を持とう」と住民らに親しげに声掛け。「一日も早く勝利を勝ち取る」と、社区での防疫活動の重要性を強調した。(共同)