衆院静岡補選 自民「弔い合戦」 野党は統一候補を調整


 望月義夫元環境相の死去に伴う衆院静岡4区補欠選挙(4月26日投開票予定)に向けた各党の動きが活発になってきた。自民党は望月氏が事務総長を務めていた岸田派(宏池会)が中心となり「弔い合戦」として議席死守を目指す。野党は共闘を実現させて次期衆院選に弾みをつけたいところだが、候補者の一本化調整が進まず、野党候補者が乱立する可能性がある。

 補選をめぐっては、既に自民党が静岡県議の深沢陽一氏の擁立を決定。共産党は元衆院議員の島津幸広氏の擁立を発表している。また、平成29年衆院選に希望の党から出馬した元東京都議の田中健氏が無所属での出馬を表明。立憲民主、国民民主両党に支援を要請し、国民は支援する方針だ。NHKから国民を守る党の立花孝志党首も出馬する考えを明らかにした。

 自民にとっては政府・与党の評価に直結する選挙となるだけに取りこぼしは許されず、岸田派を率いる岸田文雄政調会長は党総裁選候補として「選挙の顔」たりうるのかも問われる。

 岸田氏は6日の派閥会合で「補選が政局の流れを変えていくこともあり得る。日本の政治、自民党にとっても大切な選挙になる」と強調。補選を主導して勝利を呼び込み、「ポスト安倍」の地位を固めたいところだ。

 岸田派は補選に派閥の総力を結集するため、4月22日に予定していた派閥パーティーの延期を決めた。望月氏の四十九日を終え、秘書も含めて選挙モードに入っているが、党幹部は「政権批判票の受け皿を野党に一本化されたら厳しい戦いになる」との見方を示す。

 一方の野党は候補者の一本化が急務となっている。

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