信販会社に対して自身が暴力団員であることを隠して嘘をついてカネをだまし取ったとして、神奈川県警暴力団対策課は12日、詐欺の疑いで、指定暴力団稲川会系組員の自称会社員、斎藤優也容疑者(32)=横浜市鶴見区江ケ崎町=を逮捕した。「私は暴力団の組員ではありません」などと容疑を否認している。
逮捕容疑は平成31年2月22日、横浜市港北区内の自動車販売店で、自身が暴力団員であることを隠したうえ、実際は仕事をしていないのに実在する会社の社員であると契約書に虚偽の記載をして、大阪府浪速区内の信販会社にローンを申し込み、自動車購入代金など約600万円をだまし取ったとしている。
同課によると、同年3月に横浜市都筑区内のラーメン店で、暴力団関係者の男性が何者かに刺されて死亡した事件を捜査する過程で、斎藤容疑者の容疑内容が浮上した。