山本太郎氏、参院選後の会見でれいわ新選組の躍進とラサール石井氏の当選に言及

2024年参院選の投開票から一夜明けた21日、れいわ新選組の山本太郎代表が国会内で定例会見を開き、選挙結果への見解と、社民党から比例代表で初当選を果たした俳優のラサール石井氏に関するコメントを述べました。今回の参院選でれいわ新選組は改選前の2議席から3議席へと議席を一つ伸ばし、逆風が吹く状況下での躍進が注目されています。

れいわ新選組の山本太郎代表が参院選後の会見で発言する様子れいわ新選組の山本太郎代表が参院選後の会見で発言する様子

異例の「翌日会見」の意図とれいわ新選組の議席増

多くの政党が投開票日当日に実施する「振り返り会見」を、れいわ新選組はあえて翌日の21日に設定しました。この異例の判断について山本代表は、「選挙最終日、投票箱の蓋が閉じられた後に最も盛り上がるという風潮に異議を申し立てる意味合いがあった」と説明しました。この方針は、選挙運動のあり方そのものに対する同党の独自の姿勢を示しています。

今回の選挙で、れいわ新選組が議席を一つ増やしたことについては、「多くの党が逆風を受ける厳しい選挙戦の中、議席を伸ばせたのは、私個人の力ではなく、日夜活動してくれたボランティアの方々や、熱心に支持してくださった方々のおかげである」と、関係者への感謝とともに素直な喜びを語りました。これは、草の根運動を重視する同党の特色を改めて強調するものでした。

ラサール石井氏への感謝と国会での期待

同じく芸能界出身であり、今回、社民党から政界に参戦し当選したラサール石井氏についても、山本代表は言及しました。ラサール石井氏は2022年の参院選でれいわ新選組から出馬した水道橋博士氏の応援演説に積極的に参加するなど、以前かられいわ新選組の活動を支持していました。山本代表は、「特定の政党を直接的に応援する行為は芸能界では避けられがちな中、ラサール石井氏の積極的な支援は非常にありがたかった」と深い感謝の意を表明しました。

また、ラサール石井氏自身も、これまでの出馬会見や街頭演説後の取材などで、「もし誘われていれば、れいわ新選組として出馬していた」「れいわ新選組にシンパシーを感じている」といった肯定的な発言を繰り返し行っており、両者の間には以前から政策的な親和性が見受けられました。山本代表は、「今回、社民党で議席を得られたことは喜ばしい。ぜひ国会という場で、その政治手腕を発揮し、活躍していただきたい」と、新議員としての石井氏への期待を語りました。

消費税廃止を巡る共闘の可能性と将来の関係性

れいわ新選組が主要政策として掲げる「消費税廃止」は、今回の参院選においてラサール石井氏も自身の政策論として強く訴えていました。この共通の経済政策を巡る共闘の可能性について質問が及ぶと、山本代表は「ラサールさんがそう考えていても、各党それぞれの考え方があるため、難しい部分があるのは事実だ」と述べ、党派間の壁があることを示唆しました。

しかし同時に、「れいわ新選組を応援してくださっていたということは、社民党の中では経済政策に詳しい方なのだろう」と、ジョークを交えながらも石井氏の専門性に期待する姿勢を見せました。そして、「社民党内部の財政観や経済政策を、ラサール石井氏が良い方向に変えていってほしい。もちろん、これまでのリスペクトの気持ちを持って、ラサール石井氏との交流は今後も続けていきたい」と述べ、個人的な関係性を維持しつつ、将来的な連携の可能性を完全に排除しない柔軟な姿勢を示しました。


参考文献