イラク軍訓練拡大で合意 NATO、米大統領要求で





12日、ブリュッセルの北大西洋条約機構(NATO)本部で開かれた国防相理事会で会話を交わすストルテンベルグ事務総長(左)とエスパー米国防長官(中央)(AP)

 北大西洋条約機構(NATO)は12日、ブリュッセルの本部で国防相理事会を開き、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国(IS)」対策として行っているイラク軍訓練任務を拡大することで基本合意した。拡大規模などは今後詰める。NATOの中東での関与拡大を迫るトランプ米大統領の要求に応じる形。

 NATOは約500人をイラクに派遣し訓練に当たってきたが、1月に同国で米軍がイラン精鋭部隊司令官を殺害した後の緊張激化に伴い、訓練を停止。12日に記者会見したNATOのストルテンベルグ事務総長は、訓練の早期再開方針も示した。中東や北アフリカで「NATOがさらに何ができるかを探ることを決めた」とも述べた。

 イラクでの駐留拡大にはイラク側の承認が必要。同国連邦議会は1月、外国軍の全面撤退を求める決議を採択している。(共同)



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