スイスのフェー氷河で、「4本足のヒーロー」が飼い主の命を救う出来事があった。
CBS Newsによると、事故が起きたのは7月4日。スイス南部のフェー氷河で、ハイキング中の男性が雪橋を踏み抜き、約8メートル下のクレバス(割れ目)に転落したという。
救助隊Air Zermattの発表によると、男性は携帯していたアマチュア無線で通信した人物を介して救助を求めたが、広大な氷河でのヘリ捜索は難航したという。
救助隊の1人が「岩の上で小さな動きを発見」したことで状況は一変。男性と同行していたチワワが、穴のそばでじっと待ち続けていたのだという。そのおかげで、事故の正確な場所を特定でき、隊員はすぐにロープで降下し、男性を救出した。
救助活動中も、チワワは一切動かず、隊員の動きを静かに見守っていたという。Air Zermattはその忠誠心と冷静さを次のように称賛した。
「この犬の行動は救助成功に大きく貢献しました。命を救った“4本足のヒーロー”です」
Air Zermattの広報担当者は、AP通信に「もし犬がいなかったらと思うと、男性はこのクレバスで命を落としていたかもしれません」と語った。