新型肺炎でマスク需要5倍 各社は生産増強も


 国内マスク最大手のユニ・チャームは13日、新型コロナウイルスの感染拡大により、マスクの需要が通常の約5倍に急増していると発表した。高原豪久社長は、品薄状態が続くマスクの増産について「検討している」と述べた。ライオンも工場の24時間稼働で生産量を通常の1・5倍に拡大。生産設備も5月に増強するという。

 政府はマスク増産のために設備投資するメーカーに補助金を交付する方針だ。高原氏は東京都内で記者会見し「業界団体でとりまとめ、どれぐらい、どのタイミングで供給を上乗せできるか検討している」と述べた。

 ただ、海外に持ち帰る客や転売業者もおり「日本市場の実際の需要は読みにくい」と指摘。1週間で約1億枚生産する現在の態勢を続けていけば「需給差は解消できると思う」との見通しを示した。



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