TOBEへ募る誹謗中傷対策要求、Number_i巡る騒動でファンからの不満高まる

芸能事務所TOBEが中途採用の募集を発表する中、同社所属アーティストのファン、特に人気ユニットNumber_iの支持者からは、「誹謗中傷対策」の強化を求める声が殺到しています。最近、Number_iの楽曲の歌詞を巡る議論やコンサート中の予期せぬトラブルが発生し、ファンは事務所の対応に懸念を表明しています。

TOBEが中途採用を募集するも、ファンは「誹謗中傷対策」を強く要求

11月8日、滝沢秀明氏が社長を務める芸能事務所TOBEの公式X(旧ツイッター)が、中途採用の募集開始を告知しました。ポストでは「アーティスト活動を支える新しい仲間を募集しています」と述べ、アーティストマネージャー、メディア営業デスク、音楽著作権管理の三職種が挙げられています。しかし、この募集に対し、多くのファンからは意外な要望が寄せられました。「所属タレントへの誹謗中傷対策ができる人材を雇ってほしい」「誹謗中傷や虚偽情報の拡散に対する対策部署を設置してください」といったコメントが引用やリプライ欄にあふれ、中途半端な対応への不満が浮き彫りになりました。

これらの声のほとんどは、元King & Princeの平野紫耀、岸優太、神宮寺勇太からなるユニットNumber_iのファンによるものです。彼らがこうした要求を強める背景には、Number_iを取り巻く最近の二つの大きな騒動がありました。

Number_iを巡る二つの炎上騒動:歌詞問題とコンサート事故

歌詞「ポカホンタス」が差別的表現として批判の的

11月1日に放送された音楽番組『Venue101 Presents Number_i THE LiVE』(NHK総合)で、Number_iが最新アルバム収録曲『幸せいっぱい腹一杯』を披露した際、歌詞中の「ポカホンタス」という表現が「差別的ではないか」と物議を醸しました。この楽曲は平野紫耀がプロデュースし、アーティストのPecoriとNumber_i名義で作詞が行われていたため、「歌詞を書いた人も歌っている人たちもヤバすぎる」「アーティストなのに無知だからこうなる」など、ネット上で否定的な書き込みが相次ぎました。この問題は、アーティストとしての社会的な配慮や表現の適切さについて、ファンの間で議論を呼びました。

コンサート中のトロッコ故障、平野紫耀に心配の声

さらに、11月6日に兵庫県神戸で行われたNumber_iのコンサートでは、平野紫耀が乗っていたトロッコの一部が故障するというアクシデントが発生しました。柵が倒れ、平野が体勢を崩す瞬間は、動画撮影が許可されていたシーンであったため、SNS上で瞬く間に拡散されました。この事態に対し、ファンからは平野が指に怪我を負ったのではないかという心配の声が多数上がり、事務所の安全管理体制に対する疑問が投げかけられる結果となりました。

『第75回NHK紅白歌合戦』出場者発表会見に臨むNumber_iの神宮寺勇太、平野紫耀、岸優太『第75回NHK紅白歌合戦』出場者発表会見に臨むNumber_iの神宮寺勇太、平野紫耀、岸優太

ファンからの厳しい批判とTOBEの対応への不満

歌詞騒動やコンサートでのハプニングを受け、ファンからはTOBEへの厳しい意見が続出しています。「トロッコの件、TOBEから説明も謝罪もないのはヤバすぎ……って思ったけど、誹謗中傷の対策もできない事務所に何が出来るんだろう」「誹謗中傷への対応は何もしない。トロッコがあんなふうに壊れるってのも、外注業者か、スタッフが杜撰だと思う。大事なところがいい加減に見えて、事務所が怖い」といったコメントは、事務所の危機管理能力やタレントへのサポート体制に対する根深い不満を示しています。ファンはTOBEに対し、「しっかりしてほしい」という切実な願いを訴えています。

TOBEの公式見解と今後の課題

TOBEは公式サイト内で、「所属アーティストを誹謗中傷する内容を投稿する行為は、アーティストに対する名誉毀損や侮辱、弊社に対する業務妨害に該当する可能性があります」と明記し、法的措置を検討する可能性も示唆しています。しかし、最近のNumber_iメンバーへの心ない言葉の増加を鑑みると、ファンはより積極的かつ具体的な注意喚起や対策を求めているのが現状です。

結論

TOBEが事業拡大と体制強化のための中途採用を進める一方で、ファンは、所属タレントが安心して活動できる環境、特にネット上の誹謗中傷に対する強固な対策を最優先で求めています。アーティストとそのファンが健全な関係を築き、タレントがパフォーマンスに集中できるよう、事務所には迅速で具体的な対応と、より開かれたコミュニケーションが期待されます。

参考文献

  • FRIDAYデジタル