茂木敏充外相は14日の記者会見で、同日から16日までの日程でドイツ・ミュンヘンを訪問し、国際シンポジウム「ミュンヘン安全保障会議」に出席すると発表した。滞在中の15日に中国の王毅国務委員兼外相と会談し、新型コロナウイルスへの対応や4月に調整している習近平国家主席の国賓来日の準備状況について協議する予定だ。
習氏の来日をめぐってはは、中国国内で新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからないことから延期の見方も出ているが、茂木氏は「春の国賓としての来日を予定通り進めたい」と述べた。
茂木氏はミュンヘン安保会議で、アジアの安保政策に関するパネルディスカッションに出席し、海洋秩序の安定に向け日本が唱える「自由で開かれたインド太平洋」構想について説明する。ロシアのラブロフ外相やイランのザリフ外相、韓国の康京和(カン・ギョンファ)外相との会談もそれぞれ調整している。