全国の警察が昨年に取り扱った遺体は前年比2366体減の16万7808体だったことが14日、警察庁のまとめで分かった。事件性の有無を判断する検視官が現場に出動する臨場率は前年比1・3ポイント増の81・3%で過去最高を更新した。
遺体の内訳は、犯罪による死亡が明らかなものが524体、犯罪による死亡の疑いがあるものが1万7654体、病死などの可能性がある「その他」が14万9630体だった。
事件性が高く、裁判所の令状に基づく司法解剖は8243体、事件性が不明でも遺族の承諾なく解剖できると規定した死因・身元調査法に基づく解剖は3167体、事件性は薄いが死因不明の場合に、監察医が行った解剖や遺族の承諾により実施した解剖は7913体だった。
取り扱った遺体全体に対する解剖率は前年比0・5ポイント減の11・5%。19年4月現在の検視官数は364人だった。