「金の無心をする時にのみ連絡」「断ると腕にしがみついて…」山上徹也被告の妹が証言した“母へのリアルな感情”と“家庭への絶望”【安倍元首相銃撃事件・公判】


【写真】硬い表情で写真に映る、中学時代の山上徹也被告。当時の“あだ名”も。他、安倍元首相の墓前で手をあわせる昭恵さんの姿

母の信仰活動に「気持ち悪いな」

 姿が見えないように衝立を置いて、証言台に立ったAさん。11月13日の公判で行なわれた弁護人の証拠調べでは、山上被告とAさんとの事件前のメールのやり取りも公開されていた。公判を傍聴したジャーナリストで作家の鈴木エイト氏が語る。

「妹のAさんは統一教会への信仰はなく、母による金の無心などについて山上被告と不満を共有するようなやり取りもありました。山上被告は高校卒業まで、母や妹が住む自宅で家族と一緒に過ごしていた。

 山上被告の鑑定留置中、接見は弁護人とこのAさんのみに認められていたといい、信頼関係や精神的な繋がりは強いとみられる。被告人の”理解者”として当時の家庭状況や被告人の心境をどのように証言・代弁するのか、注目されていた」

 弁護士からの問いに、冒頭のように答えたAさん。母の信仰状況について、次のように証言した。

「母が(教会に)私を連れて行くことはほとんどなかったが、パフェを食べに行こうと誘われ、嬉ししくてついていったら統一教会のイベントだった。裏切られた気持ちだった。統一教会の偉い人が講演していたり、お互いの身体を叩き合っていたけど、会場に入りたくなくて、ロビーで待っていた」

 そして、母の信仰について「受け入れることはできなかった。気持ち悪いなと」と明かしたのだった。



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