和歌山市は18日、市内8カ所の児童館のうち2カ所で計約1900万円の不正支出があったとして、当時担当だった市民環境局環境部センター長(57)を停職6カ月、同局市民部副課長(56)を減給10分の1(1カ月)とするなど、職員15人の処分を発表した。
市によると、センター長は市内の地区の一つで子供会の事務局長を務めていた平成25~29年度に、児童館職員に架空の領収書などを渡し、市の交付金約1017万円を目的外に流用。
子供会の活動に使ったかのように装っていたが、指導者養成の活動費などに充てていたという。全額返還済みで、市は私的流用はないとしている。副課長は子供会の副会長で、不正使用を知りながら、支出に同意していた。
また、この児童館を含む2カ所で25~30年度に、活動内容が基準を満たさないのに、講師12人に計約930万円の謝金が支払われていた。講師は返還を約束している。