菅原道真が好んだ梅の花にちなんだ「てんま天神梅まつり~盆梅と刀剣展~」が、道真をまつる大阪天満宮(大阪市北区)で開かれている。毎年恒例のイベントだが、今年はデジタル映像を初導入。暗闇の中に梅の花と刀剣が幻想的に浮かぶ演出は賛否が分かれるものの、若い“刀剣女子”の来場が増えたのは間違いないようだ。3月8日まで。
年配の愛好者が多い盆栽の梅は、会場となる書院造り百畳敷きの参集殿に、樹齢200年を超える古木をはじめ銘木約60鉢を展示。例年より10日ほど開花が早いとのことで、周りには甘い香りが漂う。
デジタル映像による光の演出が始まると、会場は暗がりに一変。不思議な音色が流れ、ふすまや壁に道真の和歌や漢詩、花吹雪や稲妻が現れては消えていく。13振を展示する刀剣コーナーは、ピンクとブルーにライトアップされる。
展示の刀剣では、新選組の沖田総司の愛刀「加州清光」が人気。3月2日からは、源義家が愛用したとされる太刀「天光丸」が登場する。
「以前はお年寄りが多かったが、刀剣展が始まった昨年から急に若い人が増えた」とスタッフ。美術館では禁止されるケースの多い撮影が自由な点も好評を得ているという。午前9時半~午後4時半。光の演出は15分間隔で実施。高校生以上700円、小・中学生400円。